カラダと地域のまんなかに 東北大学病院Webマガジン「へっそ」
今回は、漢方で考える解剖の第2回目。前回の「表」に引き続き「裏」です。
裏は体の深い部分で内臓や血管、骨髄などを指します。裏に病がある状態を裏証(りしょう)といい、代表的な裏証の症状にはお腹の冷えと下痢があり、内臓の冷えに機能低下が加わっています。このような場合には体の中を温め代謝を高めて下痢を止める人参湯(にんじんとう)や真武湯(しんぶとう)などの漢方薬が用いられます。