今回は、実際に患者さまが受診する際の診療についてご紹介します。
漢方で実際に行っている診療では、主症状だけではなく、それに伴う症状や、書状が悪化する要因などについても伺います。多くの場合、問診表を用いて頭からつま先までの状態を細かくお聞きし、体全体の状態を把握します。さらに、望診、聞診、切診の所見(身体所見)を加え、総合的に体質や病態を判断して漢方的診断に合わせた治療を行っていきます。
次回からは、漢方独自の診断方法と治療の考え方、体質や病態診断のもととなる漢方の概念などについてご紹介したいと思います。