今回は、認定看護師と同じく、日本看護師協会から資格認定を受けた専門看護師(※)をご紹介します。
働きながら東北大学大学院に進学し、さらに他の大学院で専門看護師に必要な単位を修得した後、試験を受けて2013年12月に資格を取得しました。5年という長い道のりでしたが、同じ部署のスタッフや病院の枠を超えて、共に学んだ多くの仲間に支えられていた5年間だったと感じています。
2014年4月からは、西7階病棟(移植?再建?内視鏡外科乳腺?内分泌外科)に勤務しています。周術期から終末期まで様々な疾患および病期の患者さまが入院しており、スタッフは日々多忙な業務に追われていますが、患者さまに必要な看護計画を立案?実践し、より質の高い看護の提供を目指しています。
今の私は、2014年3月まで勤務していた高度救命救急センターとは大きく異なる環境の中で、専門看護師として何ができるのか自問自答の日々です。専門看護師には、先見性をもった高度実践や多職種協働、看護ケアのサポートなどが求められます。突然の発病や受傷で救急搬送されてくる患者さまも、病気の診断を受け入院してくる患者さまも、不安や葛藤、希望など、さまざまな想いを心の奥深くに抱えています。患者さまやご家族に寄り添いながら、どのような状況でも、その希望を支えることを大切にしたいと思っています。今後は、患者さまの苦痛緩和、QOL(※)の維持?向上、回復促進に向けた支援、ご家族への支援、意思決定支援などについても、スタッフと共に何が最善なのかを考え実行していきたいです。