今回はりんごのお話です。秋から冬にかけて旬のりんごには、「1日1個のりんごは医者いらず」ということわざがあります。これはイギリスのことわざで、欧米のりんごは小型のものが多く、夕食に1個食べると病気にかからないとされていて、好んで実行する人が多いそうです。
主な栄養成分では、水溶性食物繊維の“ペクチン”を多く含み、血糖値や血中コレステロールの上昇を防いで糖尿病を予防したり、便秘を改善し老廃物の排泄をするなどさまざまな効果が期待できます。そのほか、カリウムも多く含まれ、体内の余分な塩分を排泄し、血圧を下げる効果があります。りんごの産地の多くは、寒い地方であるにも関わらず、高血圧の人が少ないというデータがありますが、これもカリウムが関係していると言えるようです。
りんごは生で食べる他、ジャムやジュースなどの加工品、カレーやキムチの隠し味、ソースやケチャップの材料と、幅広く利用されています。おいしいりんご選びのポイントは、肩がしっかりとして重みのあるものです。ツルが太いものは、栄養をたっぷり吸収できるため、おいしさの目安となるでしょう。
ちなみに、日本のりんごは大きいので1日に中程度(約180g)のものは半分が目安です。食べすぎには注意しましょう。