今週は『メロン』のお話です。
メロンの旬は5~8月です。栽培技術の発達により一年中出回っていますが、露地ものはこの頃が最も風味が良いとされています。メロンにはたくさんの種類があります。果皮は緑色で全面に網目模様があり、果肉は多汁で甘く香りが強い「マスクメロン」、果皮に細かい網目があり風味も良好で、味と香りがマスクメロンに近く値段が安価な「アンデスメロン」、果肉はきれいなオレンジ色で甘味が強く多汁の「夕張メロン」や、網なしで果肉がややオレンジ色をしていて甘味のある「プリンスメロン」などです。メロンの甘味は、果糖、ショ糖、ブドウ糖などで構成される糖分です。体に吸収されやすくて素早くエネルギーに変わるため、夏バテの回復には効果的です。疲労回復効果の高いクエン酸も含まれています。
主な栄養成分は、88%を水分が占め、カリウムやビタミンCが豊富でわたの部分にはβ-カロテンや食物繊維も含まれます。カリウムには余分なナトリウムを排泄し、体内の水分のバランスを整える働きがあり、むくみの解消や高血圧の予防に効果が期待できます。
美味しいメロンを選ぶポイントとしては、マスクメロンなどの網メロンはつるが細くて枯れているもの、果皮の色は、網あり網なしともに色付きが均一なものがよいでしょう。また、どちらも軽いものよりも重みのあるほうが種の比率が低く、肉厚で味も優れています。完熟していないメロンは追熟させる必要があるため、常温(20~25度程度)で保存して、食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やすと良いでしょう。