今回は『大根(だいこん)』のお話です。
大根の旬は11月~3月です。大根は寒くなると凍りやすくなるので、凍らないよう糖分をためこむ性質があります。そのため、気温が低くなると甘みが増します。日本の野菜のイメージがありますが、古代エジプトのピラミッドにも記録があり、ギリシャ、ローマ時代にも重要な野菜であったようです。日本の大根は、特殊な品種を除けば欠刻(切れ込み)のある葉を持ち、肥大した円筒形から円錐形で、外皮から内部までほぼ白いのが一般的です。
大根は「天然の消化剤」と言われるほど消化酵素(ジアスターゼ)がたっぷり含まれており、胃腸の働きを助け、消化を促進するとともに、胸焼け、胃酸過多などに有効です。その他、根の部分は95%が水分で、栄養価としてはビタミンCと消化酵素が豊富に含まれています。葉の部分はカロテンやビタミンC、カルシウムや食物繊維が豊富に含まれています。
だいこんの根の下の部分はジアスターゼの働きが強く、ジアスターゼは加熱に弱いので、大根おろしで活用するとよいでしょう。上の部分は煮物など加熱料理が向いています。
野菜を食べる副菜レシピでも、だいこんを使ったレシピ3品を掲載しています。ぜひご覧ください。