検査部で行う検査
東北大学病院で行っている検査は血液検査、生化学免疫検査、微生物検査、尿一般検査、生理機能検査(第50回放テーマ)などいくつかの部門に別れています。今回は、その中でも患者さんから採取した血液、尿、便、痰などの材料に基づいた検査についてお話しします。
検査の流れ
検査は、まず血液や尿を採取することから始まります。特に当院で最も多いのは血液検査で、1日約700人の患者さんを採血しています。採取した血液や尿は、尿検査室や微生物検査室、生化学検査室といった成分を分析する部門で検査を行います。その項目は約300項にも上ります。項目よっては院外の検査センターに検査を依頼しており、さまざまな施設と連携しています。
東北大学病院で受けられる最新の治療法
当院では先端医療を提供しており、それに伴う特殊な検査を行っています。例えば、染色体の検査がその一つで、大学病院ならではの検査です。このように、一般の病院では行わない検査を扱うため、検査の質やデータのマネジメントの保証には特に気を付けています。当院では、6年前に臨床検査の国際規格(品質と能力に関する要求事項を定めた規格)ISO15189を取得しました。
医療にまつわる素朴な疑問「教えて!hesso!」
Q.採血する時に採血管が何本もあるのは何故ですか?
A.これは患者さんからもよく質問さます。採血にもさまざまな種類があり、採血管の中にはその種類に応じた試薬が入っているため、何本もの採血管が必要になるのです。数の多さに驚く方もいらしゃるのですが、検査の内容によって本数が決まります。