慢性的な呼吸器不全や腎不全などのため、自宅で酸素療法や人工透析を行っている方々が多くいます。しかし大災害で停電が起こると、機械が停止したり、道路が寸断され、酸素の配達や機械の整備ができず、命が危険にさらされる恐れがあります。
東日本大震災では、地域のクリニックや透析施設等も被災したことから、人工透析や酸素療法を求める多数の患者が一カ所の医療機関に集中し、機械の台数を増やすなど受け入れを拡大したり、他の地域の施設に患者を搬送するなどの対応に追われました。
人工透析や酸素療法などを受けている場合は、災害時を想定し、受け入れ可能な医療機関を調べておくことが大切です。また在宅の場合は、緊急時の連絡先や連絡手段を確保するなど、日頃から災害に備えておきましょう。