広報室スタッフが院内の”いろいろ”をレポートする「広報室レポ」。
院内の気になるアレやコレを徹底レポートします!
第3回目は、1月14日に開催された「大崎八幡宮 松焚祭」をご紹介します。
「どんと祭」、ご存知の方も多く、特に東北の方であれば一度は参加されたことがあるのではないでしょうか?
どんと祭は正月飾りや古神札を焼納する正月送りの行事で、宮城県を中心に全国で行われており、なかでも当院の近くに位置する大崎八幡宮では全国最大規模となっています。
大崎八幡宮においてどんと祭は「松焚祭(まつたきまつり)」といい、300年も続く伝統行事。
平成17年度には仙台市の無形民俗文化財にも指定されているのです!
1月14日の夜、地域の方が境内の一角に持ち寄る門松?注連縄?松飾りなどが、日没の頃「忌火」によって焚き上げられます。この火は正月の間に各家庭に訪れていた神々を送る「御神火」として、あたると心身が清められ、一年間無病息災?家内安全の加護を得るという言い伝えがあります。
そして、この「御神火」を目指して参拝するのが「裸参り」です。
この裸参り、実は当院からも毎年たくさんの診療科や部局が患者さまの健康を願って参加しているんです!
今回はその様子を取材してきました!
日が暮れ始めた頃、院内では裸参りの準備が始まります。
出発前の高度救命救急センターにお邪魔しました。
みなさんすでに白鉢巻き?白さらしに着替えていますね。
久志本センター長は羽織袴に身を包んだ凛々しい佇まい!
センター名が書かれた提灯に火が灯されました。
大きい提灯は先頭の方が掲げて歩きます。久志本センター長によると、この提灯は約6年前に作られたとのこと。毎年受け継がれているのですね!紙の風合いからも、その様子が伺えます。
口元の紙は「含み紙」といって、私語を慎むためにくわえます。
?右手には鐘、左手には提灯を携えます。準備が整ったようです。
いざ出発!
辺りはすっかり暗くなり、鐘の音が響きます。
コートを着ていてもなお寒い1月の夜。けれどもみなさん寒そうな素振りはみせません!さすがです!!
当院から大崎八幡神社につづく作並街道を歩いていると…
向かいから近づく提灯に、「第一外科」の文字が。
参拝を終えた当院第一外科(現 肝?胆?膵外科、胃腸外科)です。
提灯がちらほら見え始めると、目的地はもうすぐそこ。人通りも次第に増えてきました。
大崎八幡宮に到着!立派な鳥居がお出迎えです。
参拝が行われるご社殿までの参道は、この人の多さ!さすが伝統のある松焚祭ですね。
?前の参拝者に続いて順路を進みます。その先にあるのがこのご社殿。厳かな雰囲気に包まれています。
境内を周り、いよいよ参拝。ここで含み紙を外します。久志本センター長がご社殿に上がりお祓いを受け、白装束のみなさんもお神酒をいただきます。これが参拝の儀式となります。
高度救命救急センターのみなさん、今年も宜しくお願いします!
続いて、境内に向かって来る列の中に「神経内科」の提灯を発見!
当院神経内科も到着したようです。
この他、血液?免疫科と、眼科のみなさんが参拝に。おつかれさまです!
普段、院内で目にする白衣姿と異なる姿はとても新鮮。
そして、提灯とともに裸参りの伝統を受け継いでいく姿に各診療科の一体感を感じました。
この裸参りは江戸時代中期には定着していたとされ、もとは厳寒時に仕込みに入る酒杜氏が醸造安全?吟醸祈願のために参拝したのが始まりとされているそうです。
現在は、一年間の無病息災と家内安全を祈願しに多くの人が参拝し、御神火にあたります。
裸参りを見届けたあと、私も御神火にあたり、一年間の健康と幸福を祈願しました。
みなさまが本年も心身ともに健やかに過ごせますように。
レポート:広報室