
研究
NECと東北大学病院 第7回日本オープンイノベーション大賞日本学術会議会長賞を受賞 ~医療現場の革新へ!医師の働き方改革を目指す医療大規模言語モデルの研究開発と実用化~
2025.02.07
プレスリリース
日本電気株式会社(以下NEC)と東北大学病院が共同で取り組んだ「医療現場の革新へ!医師の働き方改革を目指す医療大規模言語モデルの研究開発と実用化」が、内閣府主催の「第7回日本オープンイノベーション大賞(注1)」にて日本学術会議会長賞を受賞しました。
- 賞の名称
日本オープンイノベーション大賞日本学術会議会長賞 - 受賞した取組の名称
「医療現場の革新へ!医師の働き方改革を目指す医療大規模言語モデルの研究開発と実用化」 - 受賞理由
医師の働き方改革を実現するための革新的な技術と、産学連携による迅速な実用化、さらに社会的な課題解決への寄与が認められ、日本の科学技術イノベーション創出への貢献として高く評価されました。 - 取組の内容
医療現場では、2024年4月から医師の時間外労働の上限規制が施行されるなど医師の働き方改革が喫緊の課題となっています。医師が診療行為に集中できる環境を整え、患者に向き合った、質の高い医療の提供が求められています。
このような課題に対応すべく、NECと東北大学病院は、日本語の医療分野で実用可能な大規模言語モデル(LLM)を研究?開発しました。このモデルは、電子カルテのテキスト用語を推論?構造化し、紹介状や退院サマリなどの医療文書を自動生成するものです。この技術を活用することにより、医師の医療文書作成時間が平均47%削減されることが確認されています。
開発にあたっては、東北大学病院ベッドサイドソリューションプログラム(アカデミック?サイエンス?ユニットASU、課題解決型実証フィールド オープン?ベッド?ラボ OBL)(注2)やデザイン思考を活用しながら、解決に値する課題の探索の選定から技術開発まで東北大学病院の多くの医療従事者や専門家がNECの開発チームと力を合わせて課題の解決に取り組みました。 - 受賞者
福井 誠(NEC ヘルスケア?ライフサイエンス事業部門 主席プロフェッショナル)
久保 雅洋(NEC バイオメトリクス研究所 ディレクター)
辻川 剛範(NEC バイオメトリクス研究所 研究マネージャー)
中川 敦寛(東北大学病院 産学連携室 教授)
石井 亮(東北大学病院 耳鼻咽喉?頭頸部外科 病院講師)
【用語説明】
注1. 日本オープンイノベーション大賞:日本におけるオープンイノベーション推進のために、先導的又は独創的な取組を内閣府にて表彰するもの。
https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/index.html
注2. 共創による医療課題の解決
【問い合わせ先】
(報道に関すること)
東北大学病院広報室
TEL:022-717-8032
E-mail:press.med*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
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